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学者 中国の変革の日も遠くない

2011年04月02日

 【新唐人201141日付ニュース】辛亥革命100周年に当たる2011年。今の中国の情勢はかつての清朝の末期と似たところが多くあります。中東の民主革命はますます激しく燃え上がり、残された最大の独裁国家―中国の行方が注目されるところです。

 
台湾の“聨合報”によると、オーストラリアに亡命した中国の法学者・袁紅冰元教授は、328日、台湾政治大学で“中国の自由民主の展望およびその影響”と題する講演会を開催。2013年から2015年の間、中国で重大な政治事件が起こり、政治体制にも変化が現れると指摘しました。
 
袁教授は、目下の共産党は腐敗極まりない政党だと強調。中国の経済成長は資源に対する壊滅的な開発や農民工への搾取を代価にしています。また、大陸の土壌は、3分の1が数百種の重金属に汚染され、黄河や長江の水資源の破壊、北方地域の砂漠化などで、これから3年で最も深刻な問題は環境難民問題だと指摘。
 
3億人に上る中国の農民工。一日の平均賃金は1ドル未満です。中国の富はわずか1%の特権階級に握られており、社会には巨大な格差と矛盾が生まれています。袁教授は、このような環境のもと、革命が起きるのは必然的だと述べました。
 
世界のメディアも中国政府の最近の動きから、疑問をあらわにしています。29日、フランスの新聞に“ひっそり沸騰する中国”と題する文章が掲載されました。文章は、世界は今湧き上がっており、地球は爆発期を迎えている。そんな中、中国だけが国際経済や政治の舞台でひっそり身構えていると述べました。
 
文章は、“中国が反カダフィの隊列に加担しないのは理解できるが、債務率が上昇している中、ギリシャ、スペインなどヨーロッパ諸国の国債を購入すべきなのに、全く手を出していない。また、震災でダメージを受けた日本のためG7ジー・セブン)が行っている為替介入にも、中国は沈黙。内部に相当な危機を抱えているのでは”と分析します。
 
共産党政権に危機が現れたとしても、中国の徹底的な変革までは、時期を待つ必要がある、と袁教授は言います。228日の講演会では、中国は国家テロを思う存分発揮しているため、中国で革命を起こすのは困難であると述べました。
 
豪州に亡命した法学者 袁紅冰元教授
「私が知っている限り、中国の内部では旧ソ連の崩壊をもたらしたような社会要素がすでに成熟し、社会矛盾もすでに臨界点に達し、歴史の偶然の瞬間 、臨界点に火がつくのを待っているだけです」
また、革命が起きる具体的な日にちは判断できないが、その日は遠くないと強調しました。
 
新唐人テレビがお送りしました。 

 

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